先日ご相談です。
滋賀県のご主人様より。
メール相談です。窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所のホームページから。
「築14年、一度も塗装してない窯業系サイディングが剥離してきました。
酷い状態だと思い外壁塗装業者に見て頂きました。西外壁だけが剥がれていて、
カバー工法をお勧めされましたが、他の面がまだ綺麗なので状態を見てあと
2年後くらいに全面カバー工法しようとの事でした。
これ以上劣化してからの工事で大丈夫なのでしょうか?ちなみにこの劣化状況だと
カバー工法で大丈夫でしょうか。不安なので相談させて頂きました。」
Dr、サイディング（古畑 窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所の所長です）
からのアドバイスです。
＝Ｈ 様
お世話になり誠に有難うございます。
このたびは、御相談頂き、有難うございます。
以下ご参考に願います。
（詳細が分かりませんの概要にてご返答させて頂きます。
１、外壁だけが剥がれていて・・
Ans：写真からの判断ですが、西面ですの日射が一番当たります。
日射により、表面塗膜の紫外線劣化が進み、表面吸水と上下のジョイント（合抉（あいじゃくり））
部に雨水が溜まり基板に吸い込まれ、日射による基板の伸縮も影響して、
弱い角部のはくりになったと想定されます。
※ハクリの有る窯業サイディングに関して精密調査＝水分測定など必要です。
２、外壁窯業サイディングの上へ「金属サイディング」のカバー工法。
Ans：以下２つの点から壁体内部の診断と耐震性の評価が問題ないようでしたら、
工法的には大丈夫です。
ただし、金属サイディングの厚み（10mm～）と下地胴縁の厚み（15㎜）にて、
窓回りなど部材を使って施工しますが、雨水の浸入を完全に止めることは、
困難です。
（１）建物と壁体内の調査
①国土交通省の1次インスペクション（資料添付します）
床下検査（結露水、雨水の浸入など確認）
②(一社）木塗協 「屋根・外壁デジタル精密診断」
外壁窯業サイディングの水分計測
③水分計測結果 ５０％以上の場合「計測値の一番高い部分で土台水切りの上」の
窯業サイディングを1枚はがして、下地 壁体内の調査（国土交通省２次インスペクション）
をお勧めします。
（資料お付けします）
（２）耐震性の評価
①現状の耐力壁の量とバランス、接合部の金物補強の確認。
（国土交通省 新耐震検証法お付けします）
②カバー工法による、建物荷重の増加＝外壁面積×１０Ｋｇ／㎡
（例として 外壁面積＝１５０㎡の場合 １，５トンの荷重増加です）
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に対する耐震性の低下の確認。
※国土交通省は、今後省エネ住宅またはセロエネルギー住宅の推進にあたり、
建物荷重（太陽光発電パネル＝５００～８００Ｋｇの増加）
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に対して、耐力壁の壁量を８割以上増やす事を検討しています。
＜ご注意＞
建築基準法が改正され、2025年4月からの工事で、
過半の修繕・模様替え工事は「建築確認申請」が義務化されます。
石綿の調査と工事金額が100万円以上の場合役所への報告も必要です。
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詳細のアドバイスの為以下追加の情報をお送り願います。
１、東西南北 4面が写る写真
２、土台水切り部の接近写真
３、新築住宅の建設業者名
４、今回調査して頂いた塗装会社名
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□宜しければ(一社)木造住宅塗装リフォーム協会の
滋賀県内の会員さんをご紹介致します。
ホームページ https://mokutokyo.jp/kaiin.html
宜しくお願い申し上げます。
Ｈ様よりの回答です。
「風呂のある外壁の土台水切りが水が流れて濡れています」
Dr、サイディングより
＝風呂ですと、水切りの「水」は 結露水の可能性が高いですね。
上の方のハクリ、なども「水」＝蒸気が上り結露した可能性も有ります。
念のため、この部位の一番下の窯業サイディングを1枚はがす検査を
お勧めします。（写真添付します）
確認事項＝窯業サイディング裏側の防水紙、下地木部（土台・柱、間柱）
の劣化、腐朽と窯業サイディング基板の状態確認です。
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窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所は！
無料で窯業系サイディング材に関する様々なご相談を受けてきました。
その主な内容です。
１＝窯業系サイディング材のメンテナンス～塗替え、シール目地補修、張替え（全面から一部）に関する相談
２＝窯業系サイディング材の塗装後の不具合・クレームに関する相談
３＝窯業系サイディング材新築より１０年以内（品確法の１０年保証期間内）の不具合・クレームの相談
４＝窯業系サイディング材これから新築建設するにあたりメーカー、材料の関する相談
これらの相談内容は、個人情報が特定されない範囲で、ホームページへ掲載、
建材メーカーへの提供などを行い消費者、社会へ還元します。
□25年間で、１，５００件以上の相談と５００件以上のクレーム体験よりのアドバイスです。
窯業サイディングの塗替え後の不具合＝クレーム＝発生の根本的な原因です。
１＝診断に漏れが有る・知識が無い
（１）窯業サイディングの診断の最重要な事＝外壁通気構法 空気層工法 直張り工法の判定です。
（２）新築時の窯業サイディングの工事方法に問題が有るのか＝判定出来る事。
・シーリング目地の設計寸法幅＝１０ｍｍ 深さ＝５ｍｍ以上
・開口部回り・入隅のシーリング目地幅＝１０ｍｍ
・釘打ちの位置＝端部より２０～３０ｍｍ離れている
・土台水切りと窯業サイディングの下端部のすき間＝１０ｍｍ～１５ｍｍ
・窓回りなど窯業サイディングの切り欠き＝１００ｍｍ以上ある事
（３）窯業系サイディング材の工場塗装（９０％以上が向上で高品質塗装）の塗料を知っている事が必要です。
・2008年以前の新築住宅 釘打ち施工の窯業系サイディング材は厚み１２ｍｍで、塗料はアクリル系、ウレタン系です。
・2008年以降の新築住宅 釘打ち施工＝厚み１４ｍｍ アクリル系塗料です。
金具施工＝厚み １５ １６ １８ｍｍでトップ塗装はクリヤー塗料です。
８０％がアクリルシリコン系 残りが光触媒（ＫＭＥＷ社） 無機系（現場塗装より高品質）
２＝塗料について
明度と日射反射率の基準を理解していること＝塗膜の膨れの原因です
一般に水性塗料は同じ厚みの時に、弱溶剤系塗料に比べ湿気を逃がしやすいです。
窯業系サイディング材工場塗装で、無機系など難付着塗装の場合、水性塗料は剥がれ易いので、
弱溶剤系塗料から選択します。
AGCコーテック株式会社の場合、３者（メーカー・販売店・施工店）保証を出しています。
一般には、塗料単体の保証対応です。
３＝塗装工事について
間違い＝塗装回数は重要でない 重要なのは、所要量＝１㎡あたりの塗料の塗布量（所要量）です
中塗りの色を変える＝間違い 性能が出なくなる危険 塗料メーカーは推奨していないです。
塗料メーカーの塗装マニュアル（仕様書）を守る事が重要です。
工事中の写真も残し工事報告書として施主様へお渡しも良いです。
４＝塗料と塗装工事と診断のバランスが最重要。
一般に価格優先で施工店を決めた時には、塗装後の不具合発生の割合が高くなります。
５＝特に窯業サイディングの塗装では、診断が最重要です。
安全な工事会社のポイント
（１）(一社）木塗協の会員～住宅リフォーム事業者団体国土交通大臣登録の会員
（２）窯業サイディングメンテナンス診断士の資格者がいる事
（３）戸建住宅劣化診断士の資格者がいる事
（４）国の保険～リフォーム瑕疵保険（塗膜：２年間保証・雨漏り：５年間保証）に加入する事
人当たり、親切な言葉などに「話の旨い営業マン」に騙されてはいけません！！！
技術力の裏付けと第３社のお墨付き＝担保～国土交通省 瑕疵保険 (一社）木塗協
Dr、サイディング（サイディング博士）こと古畑です！
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窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所
窯業サイディング技術アドバイス＝第3者機関
外壁の張替え専門店＝チェーンがスタートしました
所長 古畑秀幸 携帯電話 090-6190-4435
（二級建築士・建築物石綿含有建材調査者）
運営 一般社団法人木造住宅塗装リフォーム協会
リフォーム事業者団体国土交通大臣登録（第１４号）
〒130-0011東京都墨田区石原1-1-8ﾉﾅｶﾋﾞﾙ402
TEL 03-5637-7870 FAX03-3829-9920
http://www.mokutokyo.jp
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