窒業系サイディング外壁塗装工事時のシーリングの後打ち工法での施工法に関する相談です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

窒業系サイディング外壁塗装工事時のシーリングの後打ち工法での施工法に関する相談です。

2023年5月10日~6月5日 外壁塗装工事をしました。
その工事のシーリングの打ち換えにはオートンイクシードの後打ちを指定し
、施工されたのですが、サイディング外装塗装前に既存のシーリングをはがしたにも関わらず、
小口にマスクなどの処理もなく、外装塗装を施したため、サイディング小口に塗料がのった状態で
シーリングしたようです。一般的には外装塗装時のシーリングの後打ち工法の場合、既存のシーリングを残し外壁塗装した後、
既存のシーリングを剥して新しいシーリングを施すと聞いてたのですが、本件のように小口に塗装がのった状態でシーリングしたのでは、
サイディングの動きで塗膜剥離とともにシーリングが簡単に剥離しないでしょうか。

今回の外壁塗装工事一式を、一級建築士に請負してもらい施工したのですが、かなり残念です。
信用してたため、別目的で撮った写真から該当事実が伺える程度ですが添付いたします。
ご多忙の中、誠に恐縮ですが、何卒よろしくごご教示お願いします。

アドバイス=
このたびは、御相談頂き、有難うございます。
以下ご参考に願います。

あまり良くない「シーリングの打ち替え工事」ですね。

1、サイディング小口に塗料がのった状態でシーリングしたようです。

アドバイス=小口は何もない「地肌」でないと、シーリング材の密着性が下がり、
将来ハクリ・切れの発生となり、雨水の浸入のリスクが高くなります。

2、今回の塗装工事及びシーリング工事の工事中写真の提出を求め、
工事手順と天候など含めて工事品質を高める工事と管理の実施状況を
確認された方が良いです。
・工事保証書・メーカーの材料出荷証明書・リフォーム瑕疵保険の加入も
ご確認願います。

3、別紙見解書お付けします。
シーリング工事以外で気づいた事2つです。
(1)シーリングの目地設計 幅と深さ基準の計測
幅は10mm 深さは最低5mmです。

(2)バルコニー手すり壁外側 屋根の斜めの雨押え板金部分の
窯業系サイディングの小口の防水処理(小口シーラーの塗布)も
ご確認願います。
未処理ですと将来 窯業系サイディングの下端部へ割れ、はくりのリスクが
高くなります。

□通常の後打ち「シーリング工事」の手順は、おっしゃる通りです。
(通常の後打ちシーリング工事手順)
①既存塗膜・シーリング目地 洗浄(圧力は5MP 以下の低圧)します。
②乾燥後(含水率=20%以下) 塗装工事=下塗り 仕上げ の実施。
③既存のシーリングを除去します。
その時に窯業系サイディング材の小口は既存シールが残らないように完全に削り取ります。
(残ると将来新設のシーリングが密着が悪くなり切れる可能性が有ります)
④目地の両サイドへ「マスキングテープ」(新規塗膜を剥がさない粘着性)を貼ります。
その時に、目地よりあまり外れないように(2 ㎜程度)貼ります。
余り目地より離れると、後から施工するシーリング材が薄層未硬化現象で、チョーキング現
象の可能性が出ますので。
⑤シーリング専用の「プライマー」を小口へしっかり塗布します。
⑥プラーマー塗布後30 分以上6 時間以内に、シーリング材を打ち込み、ヘラで空洞ができな
いように押さえ込みをします。
⑦シーリング材が柔らかいうちに「マスキングテープ」を塗膜を剥がさないようにゆっくりと
外します。
(別紙 シーリング材の施工手順)
(窯業系サイディングの小口に塗膜が残った状態へシーリング施工の場合)
①シーリング材と窯業系サイディングの小口の密着性が悪くなります。
②窯業系サイディング材は伸縮します(最大0.15%)その結果目地幅も広がったりします。
その結果窯業系サイディングの小口とシーリング材がハガレ、切れて、雨水が目地より浸入す
るリスクが高くなります。
※ご参考に
窯業系サイディング材メーカーでは「小口」の付着塗膜をわざわざ削って地肌を出しています。

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2、その他写真より気づいた事項
(1)出隅のすき間
パテ入れるのか?
事前の打ち合わせ有りましたか?

(2)バルコニー 外側手すり壁 と屋根の上り接合部の
サイディング斜めカット小口のすき間不足(基準は10~15mm)と
小口の防水処理の漏れ

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無料で窯業系サイディング材に関する様々なご相談を受けてきました。
その主な内容です。
1=窯業系サイディング材のメンテナンス~塗替え、シール目地補修、張替え(全面から一部)に関する相談
2=窯業系サイディング材の塗装後の不具合・クレームに関する相談
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窯業サイディングの塗替え後の不具合=クレーム=発生の根本的な原因です。
1=診断に漏れが有る・知識が無い
(1)窯業サイディングの診断の最重要な事=外壁通気構法 空気層工法 直張り工法の判定です。
(2)新築時の窯業サイディングの工事方法に問題が有るのか=判定出来る事。
・シーリング目地の設計寸法幅=10mm 深さ=5mm以上
・開口部回り・入隅のシーリング目地幅=10mm
・釘打ちの位置=端部より20~30mm離れている
・土台水切りと窯業サイディングの下端部のすき間=10mm~15mm
・窓回りなど窯業サイディングの切り欠き=100mm以上ある事
(3)窯業系サイディング材の工場塗装(90%以上が向上で高品質塗装)の塗料を知っている事が必要です。
・2008年以前の新築住宅 釘打ち施工の窯業系サイディング材は厚み12mmで、塗料はアクリル系、ウレタン系です。
・2008年以降の新築住宅 釘打ち施工=厚み14mm アクリル系塗料です。
金具施工=厚み 15 16 18mmでトップ塗装はクリヤー塗料です。
80%がアクリルシリコン系 残りが光触媒(KMEW社) 無機系(現場塗装より高品質)

2=塗料について
明度と日射反射率の基準を理解していること=塗膜の膨れの原因です
一般に水性塗料は同じ厚みの時に、弱溶剤系塗料に比べ湿気を逃がしやすいです。
窯業系サイディング材工場塗装で、無機系など難付着塗装の場合、水性塗料は剥がれ易いので、
弱溶剤系塗料から選択します。
AGCコーテック株式会社の場合、3者(メーカー・販売店・施工店)保証を出しています。
一般には、塗料単体の保証対応です。

3=塗装工事について
間違い=塗装回数は重要でない 重要なのは、所要量=1㎡あたりの塗料の塗布量(所要量)です
中塗りの色を変える=間違い 性能が出なくなる危険 塗料メーカーは推奨していないです。
塗料メーカーの塗装マニュアル(仕様書)を守る事が重要です。
工事中の写真も残し工事報告書として施主様へお渡しも良いです。

4=塗料と塗装工事と診断のバランスが最重要。
一般に価格優先で施工店を決めた時には、塗装後の不具合発生の割合が高くなります。

5=特に窯業サイディングの塗装では、診断が最重要です。
安全な工事会社のポイント
(1)(一社)木塗協の会員~住宅リフォーム事業者団体国土交通大臣登録の会員
(2)窯業サイディングメンテナンス診断士の資格者がいる事
(3)戸建住宅劣化診断士の資格者がいる事
(4)国の保険~リフォーム瑕疵保険(塗膜:2年間保証・雨漏り:5年間保証)に加入する事

人当たり、親切な言葉などに「話の旨い営業マン」に騙されてはいけません!!!
技術力の裏付けと第3社のお墨付き=担保~国土交通省 瑕疵保険 (一社)木塗協
Dr、サイディング(サイディング博士)こと古畑です!

 

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窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所
窯業サイディング技術アドバイス=第3者機関
外壁の張替え専門店=チェーンがスタートしました
所長 古畑秀幸 携帯電話 090-6190-4435
(二級建築士・建築物石綿含有建材調査者)
運営 一般社団法人木造住宅塗装リフォーム協会
リフォーム事業者団体国土交通大臣登録(第14号)
〒130-0011東京都墨田区石原1-1-8ノナカビル402
TEL 03-5637-7870  FAX03-3829-9920

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